Google口コミに書かれた個人名の削除方法を弁護士が解説

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Google口コミは、店舗や企業の集客・信用に大きな影響を与える一方で、近年「従業員の実名が書き込まれてしまった」「特定のスタッフを名指しで批判されている」といったご相談が増えています。
本記事では、Google口コミに個人名が書かれた場合に削除できるのか、その基準や具体的な対応方法、弁護士に相談するメリットについて、企業法務の視点から分かりやすく解説します。

1.Google口コミに個人名を書き込むことは違法なのか

Google口コミに個人名が記載されているからといって、直ちに違法になるわけではありません。削除の可否は、結局のところ、投稿全体を観察した上で、違法性があるかどうかという判断をしなければなりません。

2.削除が認められる基準、要件とは

(1)口コミの内容による判断

削除の可否は、上記のとおり結局のところ記載されている中身次第です。
消したいと考える側は、まず、「誰の」「何の権利が」侵害されているのか、という2点を考えなければなりません。


●「誰の」という点については、もちろん個人名が記載されているのであれば「当該個人の権利」が侵害されているかどうか、が問題になりますが、ケースによっては、「当該個人が所属している法人、事業所全体の権利」が侵害されているかどうか、という問題が生じることがあります。


例:複数の医師が所属する美容クリニックにおいて、「●●医師は、するべき治療をしなかった」とある場合には、このクリニック全体の評判が低下しますから、クリニックの権利が侵害されたと構成することができます。しかし、「●●医師、うざい、死ね、ブサイク」などという個人の恨みつらみに留まるのであれば、これはその医師の権利が侵害されたと構成することができます。

●次に、「何の権利が」侵害されたのか、ということについては、概ね、名誉権(ある事実を指摘されることで評判が低下する、など)、名誉感情(個人の尊厳が踏みにじられた、など)のほか、個人名であればプライバシー権(個人の情報を知られたくない、など)が問題となります。これらは、記載されている内容から、どのような権利を侵害している投稿と読むことができるのか、という評価、判断が必要となるのです。

(2)職業・媒体による違い

削除が認められるかどうかは、その書かれた企業、事業所がどのような業種で、書かれた人がどのような立場で働いているかによっても左右されます。
極端な例でいえば、公開されていない個人の氏名、住所、電話番号などをただ晒すだけならば、もちろんプライバシー侵害が成立すると言えますし、実名を出さずに働くことが前提の職業(風俗業、匿名性が重視される接客業など)の場合、個人名の記載だけ(源氏名●●ちゃんは、本名は△△で…など)はプライバシー侵害の程度が大きいと判断されやすい傾向にあります。
一方で、実名や顔出しを前提に活動している職業の場合であれば、単に名前を記載するだけでは、プライバシー侵害の評価は相対的に低くなる傾向があります。その場合は、上記のとおり、個人のプライバシー侵害で進めるのではなく、書かれた企業などの権利が侵害された、などと「誰の」「何の」という構成を練り直して削除申請を進める必要が生じます。

3.Google口コミに書かれた個人名の削除方法

個人名が書かれた口コミを削除する対応方法としては、主に以下の手段があります。

  1. Googleへの削除申請
  2. 投稿者への直接交渉
  3. Googleへ投稿記事の削除を求める裁判(仮処分)を提起する

まずはGoogleの削除申請を行いますが、Google内部の判断で行われますので、必ずしも簡単に削除されるとは限りません。
削除が認められない場合でも、投稿者が判明している、または「この人物ではないか」と相当程度疑われるケースでは、その投稿者に対して直接削除を促す交渉を行うことになります。
これらの手段を取ることができない、または奏功しないという場合には、Googleを相手に裁判を提起することになります。

4.企業側が「何もしない」ことのリスク

企業において、従業員の氏名などが書かれた口コミが発生した場合、「口コミだから仕方ない」「個人の問題だから」と放置してしまうことも少なくありません。しかし、雇用主には従業員の就業環境を守る義務があります。


実名での中傷を放置した結果、
• 従業員が精神的負担を感じて退職
• 職場環境配慮義務違反を問われる

といったリスクが生じることもあります。

口コミ対応は、単なる評判管理だけでなく、労務管理の一環としても考えられるものになります。

5.Google口コミ削除を弁護士に相談するメリット

弁護士が介入することで、
削除可能性の法的判断
• 適切な申請・主張の整理
• 交渉や裁判を見据えた対応

が可能になります。

感情的に反論するのではなく、法的根拠に基づいて対応を行うことで、結果として早期解決につながるケースも多くあります

6.稲葉セントラル法律事務所が選ばれる理由

稲葉セントラル法律事務所では、単に「削除できるかどうか」だけでなく、背景事情の丁寧なヒアリングを重視しています。


実名記載+やり取りがある場合
→ 投稿者特定を見据えた対応
• 投稿者との直接交渉
• 情報開示請求・裁判に備えた反論書面の肉付け
• 従業員の不安解消への配慮
• 今後口コミを書かれないための防衛策の提案

まで、一貫してサポートします。


7.お気軽に弁護士にご相談を
Google口コミに個人名が書かれた問題は、初動対応が非常に重要です。
放置せず、早めに専門家へご相談いただくことで、従業員と会社の双方を守ることにつながります。
お困りの際は、ぜひ一度、稲葉セントラル法律事務所までお気軽にご相談ください。

Last Updated on 2026年2月15日 by kakikomi.iclaw

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    この記事の執筆者:弁護士法人稲葉セントラル法律事務所
    法律事務所でも誹謗中傷トラブルに遭うケースがありますが、弁護士として対応方法は分かっているものの、非常に大きなストレスを感じました。依頼者様への誹謗中傷の書込みを精査し対応する中、今でも誹謗中傷されたことに対し苦々しい思いを抱きます。この想いを抱く度、依頼者の方はもっと苦しんでいることを肌で感じ、なんとか今よりも良い状態にしよう、会社に損害が発生しないようにベストを尽くそうと強く思います。弊所では、これまでネット上の誹謗中傷問題に力を入れ、数多くの事件を解決して参りました。中でも、法人のお客様からのご依頼が多く、法人に対する誹謗中傷問題については、経験と問題解決のノウハウに強みを持っております。私たちは、投稿の削除に限らず、削除が難しい案件についても改善のため挑戦いたします。皆さまのストレスを少しでも減らすため、最善の解決方法を考えサポートいたします。